Vol.5
かわかみ外科・整形外科クリニック  
http://www.kawakami-clinic.com/
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【なるほどコラム】巻き爪

今日は、巻き爪のお話です。正式な病名は陥入爪(かんにゅうそう)と言
います。陥入爪とは、爪の横が皮膚に食い込んでいる状態で、その部分が
腫れたり、膿(うみ)が出たりして、痛みが伴います。甚だしい場合には、
前方から見て爪が「の」の字状になります。
この様な重症の例は、寝たきりの方や、脳梗塞などで麻痺のある方に多い
ようです。

陥入爪の原因ですが、もともとの素因(先天的なもの)に環境要因(後天
的なもの)が加わったものと思われます。
素因としては、爪の形が上を向いている、体重が重い等が考えられます。
環境要因としては、爪の切りすぎ(爪の先端の角が皮膚より出るまで、伸
ばすのが正しい)、合わない靴(長靴の様にゆるい、ハイヒールの様にき
つい)などがあります。
どちらかというと、後天的な環境要因によって発症する場合が多いようで
す。たとえば、爪を短く切りすぎたため、肉に食い込み、そこから感染を
起こしてしまうことがありますので、お気をつけください。

陥入爪になってしまった場合の手当てですが、まずは、爪を伸ばすことか
ら始めてみてください。もし、感染が起きているようなら、病院での処置
が必要です。処置としては、消毒、抗生剤の内服、爪の部分切除等があり
ます。

数年前までは、全抜爪(爪を抜いてしまう)したり、食い込んでいる爪の
部位を切除し狭くする様な手術が一般的でしたが、最近は、超弾性ワイヤー
による矯正や、形状記憶合金プレートを貼り付ける治療が注目されていま
す。 超弾性ワイヤーでの矯正方法では。変形した爪に穴をあけ、そこに超弾性
ワイヤーを通します。ワイヤーが真っすぐに戻ろうとすることで爪の形を
を矯正していきます。弾性ワイヤーを通すので、爪の長さがある程度必要
です。痛くて爪を伸ばせない場合は、形状記憶合金プレートを使います。
原理は超弾性ワイヤーと同様で、爪に貼り付けたプレートが元の形に戻ろ
うとする力を利用して、変形を矯正していきます。

当院でも超弾性ワイヤー矯正や、形状記憶合金の貼り付けによる治療は可
能です。ただ、保険が適用されないので、自費になります。

陥入爪で病院に行く場合は、外科、整形外科、皮膚科、形成外科等になり
ます。やはり早目に病院にかかり、治療を受けることをお勧めします。

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2004(c)Kawakami Surgery and Orthopedics Clinic.